【第64話】お見合いの会話は、どこまで深掘りすればいいのか

先日、女性会員様からお見合いの1時間後、即お断りの連絡が入りました。

お会いして10分後にお断りをしようと思ったくらいに不快な質問があったようで、具体的には「家賃はおいくらですか?」・「間取りを教えていただけますか?」・「最寄駅と駅から徒歩何分ですか?」と、「初対面でそんなこと聞くか!?」と驚くほど失礼な質問をされたとのこと。

お見合いは、将来もしかしたら結婚するかもしれないお相手との大切な時間。一般的に初対面で聞かないような質問をしてはいけません。

色々な意見があると思いますが、私はお見合いの時点では「人柄を知る」ことが最優先であり、”結婚相手の条件として有りか無しか”を面接する場ではないと考えています。

結婚観(住みたいエリア”通勤時間についての考え方”・結婚式についての考え方・子供についての考え方・趣味への時間についての考え方・親や友人関係についての考え方など)は、交際が始まってから3回目以降でかまわないと思います。

まずは①プロフィール上の条件が希望に近く、②人柄や性格が自分に合っているのかを確認してから、③徐々に結婚観についての会話を増やしていく、この流れが婚活における関係構築の3ステップになると言えるでしょう。

男性に対する女性からの指摘で多いのは、「③徐々に結婚観についての会話を増やしていく」ことの欠除です。全く結婚観についての質問や話題を出すことなく、いきなりプロポーズをされて女性から「もう少し時間をください」と保留にされた事例や「交際3ヶ月が過ぎているのにも関わらず、男性から全く結婚観に関わる話題が出てこないので、あまり真剣味を感じません」と交際終了になった事例もありました。(ただし、お互いに話題を振ることが大切なので、一方的に男性の責任にするのもどうかとは思います。)

お見合いでは、仕事と趣味の話題を軸とした表面的な会話でも、会話が弾むのか相性を確認し、交際3回目まで(最初の1ヶ月)は表面的な会話でかまいません。4回目以降(2ヶ月目)からお互いに結婚観に関する話題を増やす意識を持つと交際が進展しやすいと言えるでしょう。とはいえ、多くの場合3回お会いするまでが難儀の為、4回お会いする時点で可もなく不可もなく以上の関係であると言えます。

結婚相談所での活動において、プロフィールを確認してからお会いしているので、お互いに希望する条件はクリアしているはず。お見合いの中の会話は、意識して深掘りすることなく、まずはお互いの人柄を知ることを意識していきましょう。