【第136話】「美味しい」と言わない人
結婚生活において「食」に対する価値観が合うか否かは、
大切だと考えています。
料理を作ってくれる人への感謝。
食材や、それを作ってくれた人への感謝。
そして、「美味しい」と感じる感覚。
つまり、食の好みだけではなく、
味覚や食に対する感性が似ているかどうかは、
結婚相手を選ぶうえで意外と重要。
私は仕事柄も含め、これまでさまざまな方と食事をご一緒してきました。
その中で稀にいるのが、何を食べても絶対に「美味しい」と言わない人です。
理由を伺うと、
「そもそも食にあまり興味がない」
「食べられれば何でもいい」
「自分はバカ舌だから分からない」
と言います。
もちろん、食への関心は人それぞれです。
グルメである必要もありませんし、高級店を知っている必要もありません。
ただ、せっかく一緒に食事をしているのに、
「これ、美味しいね」
「この味、好きだな」
「作ってくれてありがとう」
そんな言葉がまったく出てこない人との食事は、
正直、虚しいものです。
これは単に「食に興味があるか」という話ではありません。
日常の小さなことに感謝したり、喜びを共有したりできるか。
そこに、その人の感性が表れると思うのです。
結婚相手との「趣味の共通点」を重視する人は多くいますが、
結婚生活は毎日の積み重ねです。
趣味は毎日しなくても、食事はほぼ毎日します。
だからこそ、
何を美味しいと感じるのか。
食事を楽しめるのか。
作ってくれた人に感謝できるのか。
「美味しいね」を二人で共有できるのか。
こうした「食に対する共通点」は、
趣味が同じこと以上に大切かもしれません。
「この人と食卓を囲む毎日を、幸せだと思えるか。」
結婚生活を考えるうえで、とても大切な相性の一つだと思います。
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