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【第132話】奢る・奢られる問題

以前にコラムにした第8話の続きになります。

【第8話】食事代の“割り勘問題”の考察
https://www.bridalpartners.jp/column/8

婚活で定期的に話題になるのが、
「デート代は男性が奢るべきか、割り勘にするべきか」という問題です。

「男なら奢るべき」
「男女平等なんだから割り勘でいい」
「女性に財布を出させる男性はあり得ない」
「奢ってもらって当然という女性もどうなのか」

いろいろな意見がありますが、
私はこの問題に唯一の正解はないと思っています。

そもそも「男はこうあるべき」「女はこうあるべき」という固定的な男女観、
いわゆるジェンダー規範の話にしてしまうから、話がややこしくなるのです。

ただし、婚活という場面に限定するのであれば、
私は男性には「奢ったほうがいい」と伝えています。

これは「男なんだから払え」という話ではありません。
もっと単純な話です。
そのほうが婚活では有利だからです。

「べき論」ではなく「婚活戦略」

例えば、初回のデートで二人合わせて6,000円だったとします。
3,000円ずつ割り勘にすることも、もちろん間違いではありません。

しかし、その3,000円を男性が負担することで、

「スマートな人だな」
「大切に扱ってくれているな」
「また会いたいな」

と女性から思ってもらえる可能性が高くなるのであれば、
私は安い投資だと思います。

婚活は、「自分が正しいか」を証明する場所ではありません。
お相手から選ばれることも必要な活動です。

「男女平等なんだから割り勘が正しい」と主張して、
結果として毎回女性からお断りされているのであれば、
その正しさに固執する意味があるのか。

婚活では、そこまで考える必要があります。

女性も「奢られて当然」ではない

一方で、女性側にも同じことが言えます。

男性が支払ってくれることを当然だと思い、

財布すら出さない。
お礼も言わない。
高いお店を当然のように選ぶ。

これでは、男性から良い印象を持たれないのも当然です。

男性が「今日は僕が払います」と言ってくれたのであれば、

「ありがとうございます。ごちそうさまでした」

ときちんと伝える。

あるいは、

「次のお茶は私が出しますね」

くらいの一言が自然に出てくる。

こういう女性は、男性から見ても非常に印象がいいものです。

つまり、

男性は、奢るつもりで行く。
女性は、奢られて当然と思わない。

私は、このくらいが一番スマートだと思っています。

本当に見るべきなのは「会計」ではない

実は、奢る・奢られる問題で本当に見たほうがいいのは、
数千円のお金ではありません。

会計時には、その人の人間性や価値観が意外と出ます。

男性が店員さんの前で細かく1円単位まで割り勘にする。
女性が会計になった瞬間に当然のようにお手洗いに入る又は店の外へ出る。
奢った男性が「俺が払ったんだから」と恩着せがましくなる。
奢ってもらった女性がお礼すら言わない。

問題なのは、「奢ったか」「割り勘だったか」ではなく、
その時に相手への配慮があるかどうかです。

数千円で相性が見えることもある

結婚すれば、お金に関する場面はデート代どころではありません。

家賃、住宅ローン、生活費、貯蓄、旅行、教育費、親への援助など、
お金について話し合う機会はいくらでもあります。

だからこそ、デート代の支払いという小さな場面にも、
その人のお金に対する考え方や相手への気遣いが表れます。

「男性が奢るべきか」
「女性も払うべきか」
そこだけを議論しても、あまり意味はありません。

私が大切だと思うのは、
「自分はいくら払ったか」ではなく、「相手にどう接したか」。

男性は奢る余裕を持つ。
女性は感謝する余裕を持つ。
そして、お互いが相手への気遣いを忘れない。

奢る・奢られる問題とは、突き詰めればお金の問題ではなく、
相手への配慮と価値観の問題なのだと思います。